新潟市のファイナンシャル・プランナー（ＦＰ）　石井順子 | 日記 | 日銀の偉い方は庶民の生活がわからないと思う…FP石井順子のいいたい放題

日銀の黒田さんの発言
物議をかもしているようです。
「家計の値上げ許容度も高まってきている」
これが悪かったですね。

いつも行くお店で値段が１０％上がったら
そのままそのお店で買う人が
去年に比べて13%増えたというデータを基に
発言されたよう。
これが値上げを許容した根拠になるかは
わかりません。

なじみのお店が値上げをしたけど
よそも一緒に上がっているから
ここで買うしかない、ということが
一番多い理由なのではないでしょうか？
値段の安い、遠いお店に行ったり
値段の安い店をリサーチするのは
時間もガソリンもかかり
結局ムダなのではと思います。

しかも黒田さんは庶民が行くような
スーパーで普段買い物をしている人ではない。
家計のことは奥様にお任せ
一緒に家計のやりくりを
考えたりはしないということ。

私の父がバブル期の前
高度経済成長期に割と大きな
準公務員的な会社の中間管理職でした。
組合活動が大変盛んで
メンタルを壊しそうでした。
国会の答弁みたいに吊し上げられる
印象の話をしていました。

専業主婦だった母に
卵がいくら、だいこんがいくら、など
行きつけの近所のスーパーでのリサーチを
させていたようです。
賃上げ交渉で家計のことがわからないと
大変責められたようです。

国の代表になる国会議員の先生や
大臣の方たちは
今、国民が実際どのような暮らしをしているか
知らないでよい政治ができるのでしょうか。
私も自分が経験しない分野の相談は
なかなか実感できず、
本当にお客様に寄り添うことができたか
反省が多いです。

例えば介護の大変さは聞いて想像するだけでは
本当はわかりません。
自分が体験してみて
本当に辛いことが実感できます。
経験って大事です。

女性の働き方改革や子育て支援
少子化対策を
家事や育児に携わったことのない
国会の男性のお偉い先生たちが
どう想像して考えるのでしょうか？
せめて、子育てをしている働く女性が
どのように苦労しているかを
実際見てほしいです。
日本でなぜ女性が役職につかないか？
理解できるのではと思います。

物価が上がるインフレは怖いです。
景気が良くてお給料も上がればいいですが
賃金上がらず、物価だけが上がれば
消費が抑制されますます景気は
悪くなりそう。
インフレ時に利息の付かない預貯金に
お金をたくさん置くと
実質のお金の価値が下がるので注意です。

お金のこと悩んだら
FP石井順子に聞いてみて！