新潟市のファイナンシャル・プランナー（ＦＰ）　石井順子 | 日記 | トルコリラショック！外貨投資の注意点…FP石井順子のいいたい放題

外貨投資の話をします。
先日からトルコショックが
起こっています。
トルコに投資って？
一般の方は不思議かもしれません。
高金利が人気で
証券会社で外国債券など
人気だったと思います。

ショックとは通貨が
下落しています。
トルコの通貨であるリラが
この1週間で
2割も下落したようです。
対米ドルで今年の年初を100とすると
今が55です。暴落。

外貨のことを円で少し説明します。
世界で一番流通しているのは
米ドルです。
貿易も米ドルで決済されます。
貿易には為替相場が重要です。

円高円安とは？
マックのコーヒーで説明します。
コーヒーの値段が1ドルとします。
1ドルが100円だと
100円でコーヒーが飲めます。
1ドルが120円だと
お金をもう少し出して
コーヒーを飲みます。
1ドルが80円だと
うれしいですね。

1ドルが120円だと
円の価値が下がり円安。
1ドルが80円だと
円の価値が上がり円高。
経済的には輸出を中心に考えて
円安の方が有利で
円安だと企業も儲かり
株が高くなります。
今はアベノミクスで円安株高に
誘導されているようです。

リラに話を戻しますが
急激なリラ高なんですね。
円相場で1ドル200円くらいに
なっちゃうみたいな。
めっちゃインフレですね。
マックのコーヒー200円！

リラの暴落でトルコには
何が起こっているかというと
みなさん、リラを米ドルや
ユーロに両替するのに大騒ぎ。
どんどんリラ安だから
一刻も早く換えないと
もっと損が出てしまう。

なんでこんなことに？
もとはアメリカ人が
トルコで軟禁状態になったことらしいです。
外交問題です。
政治的には不安定ですが
経済はそんなに悪くない。
高金利が魅力だったトルコの
国の格付けは信用リスクが高く
投資不適格と言われています。
信用リスクとは貸したお金が
返らないみたいなとこ。
だから高い利息を払う。
外債を買っていた人は
不安ですね。
でもリスクは許容していたはず。

トルコショックは
トルコだけでなく
他の国にも影響しています。
他の新興国通貨も
アフリカランドや
ロシアルーブルなど安くなっています。
こういう時は円高なのですが
今は落ち着いています。

格付けの悪い通貨を購入していると
こういう時は不安ですね。
利率は多少悪くても
格付けの高い国の通貨を
買った方が不安がないです。

国を選ぶとき
政治、経済が安定しているかが
重要です。
日本も借金大国ですが
戦争もなく安定しているから
円高です。

為替はトレンドがあります。
国債が破たんしない限り
安くなった通貨は
気長に待っていれば
また高くなります。
〇〇ショックは数年に一度来ます。
目先のことに振り回されて
損をしないよう注意です。
格付けの良い国に投資すれば
不安を感じる必要はないです。

預貯金で利息が付かない今
外貨投資は魅力的です。
一番簡単で安心なのは
米ドルです。
外貨預金は勧めません。
為替手数料、税金で
コストが高いからです。
FXは投機なので
なおさらだめです。

安心してできる投資な何か
気になる人は
FP石井順子に聞いてみて！