新潟市のファイナンシャル・プランナー（ＦＰ）　石井順子 | 日記 | 2018年税制改正原案、ターゲットは年収800万→850万…FP石井順子のいいたい放題

先日から議論されている
来年の税制改正ですが
少し動きがありました。
当初予定されていた
増税になる会社員の方は
給与収入が800万円超とされていましたが
850万円超に変更になりました。

基礎控除に関しては
一律10万円増やして
給与所得控除は年収850万円以下で
一律10万円減らします。

年収が2400万円を超えると
基礎控除は逓減し
2500万円でゼロとなる予定。
公的年金をもらっていて
収入が1000万円を超える方も
増税の予定。

実際与党で取りまとめられるのは
明日の予定で
ここにあらたに寡婦控除の見直しが
追加されるかもしれないようです。
寡婦控除とは配偶者が
死亡または離婚した際
世帯の所得税の軽減のために
儲けられているものですが、
未婚のひとり親も
あらたに控除を加えるという案が
でています。

私も賛成です。
籍が入ろうが入るまいが
子育てをしている親に
変わりはありません。
そもそもなぜないのだろう。
子育てを応援してあげたいです。

自営業などフリーランスには
優しい改正ですが
サラリーマンには厳しい内容です。
法人税は将来的に
下げていく予定なので
社長さんや役員さんは
お給料でたくさんいただくより
会社の利益としておく方が
お得な感じがします。

サラリーマンには厳しい改革が
続きそうです。
退職所得控除も
長く勤めれば恩恵があるという内容を
変更していく予定です。

そもそも基本的な
所得の再分配ということで
富裕層に増税し
低所得者は減税するという方向で
今後は流れていきそうです。

日本は資本主義社会ですから
稼げば稼ぐほど
税金がどんどん高くなると
やる気が出ないという場合もあります。
ただアメリカより冷たくないから
国民が互いに助けあうことができる
安心できる国です。

何の落ち度もなく
アクシデントに見舞われて
働けなくなったり
小さいうちから親に別れて
生きていかなければならなくなった時も
最低の支えは国としてあります。

全員がハッピーになる改革など
ないのですから
やはり弱い方を中心に
決めていかなければいけないでしょう。
国が面倒見てくれない部分は
自助努力が必要です。

自助努力がよくわからない人
FP石井順子に聞いてみて！